急にお金が必要になった場合に便利なアイテムが「カードローン」と呼ばれる商品です。
しかし、カードローンは銀行と消費者金融の2種類に分類され、それぞれ特徴が異なります。
自分がどちらのカードローンを利用するべきか悩んでいるという人もいるのではないでしょうか。
今回の記事では銀行カードローンと消費者金融の違いやそれぞれのメリット・デメリットについて解説します。
銀行カードローンと消費者金融の違いについて、以下の表にまとめました。
銀行 | 消費者金融 | |
---|---|---|
審査時間 | 最短翌営業日〜 | 最短即日〜 |
借入にかかる時間 | 最短翌営業日〜 | 最短即日〜 |
無利息期間 | 無 | 有 |
総量規制 | 対象外 | 対象 |
金利 | 約1.8%~15.0% | 約3.0%~18.0% |
銀行カードローンは消費者金融に比べて審査・借入にかかる時間が長いです。一方で金利については、消費者金融よりも低い傾向にあります。
消費者金融系カードローンは審査のスピードが早く、最短即日融資が可能です。一方で、借入利率については銀行カードローンより高い傾向にあります。
消費者金融カードローンのメリットは、以下の2点です。
消費者金融系カードローンは銀行系カードローンに比べて、審査時間が短い傾向があります。
特に大手消費者金融では最短即日審査に対応しているため、即日で借入可能です。
消費者金融系カードローンはカードが手元に無くても振込で借入できるため、すぐに借入したい場合に適しています。
一部の消費者金融系カードローンでは、無利息期間が設けられています。
例えば、プロミス、アコムなど大手消費者金融の無利息期間は以下の表の通りです。
消費者金融 | 無利息期間 |
---|---|
プロミス | 最大30日間 |
アコム | 最大30日間 |
アイフル | 最大30日間 |
無利息期間を活用することで、返済金額を抑えられます。
そのため、短期的な借入の場合は消費者金融が便利でしょう。
消費者金融カードローンのデメリットは以下の2点です。
消費者金融系のカードローンは銀行系に比べると、やや金利が高い商品が多いです。
特に、上限金利は17.8%~18.0%程度となっています。
月々に支払う利息負担額は数百円〜数千円程度ではありますが、長期間借入を続けると差が大きくなるでしょう。
そのため、なるべく利息を抑えたい方には向いていません。
消費者金融系カードローンでは総量規制が適用されるため、収入と他社借入額によっては審査に通らない可能性があります。
総量規制とは他社を含めた借入の総額が年収の1/3以内でなければ借入できないという法律のことです。
そのため、すでに他社で年収の1/3程度の借入がある場合、審査に通りません。
一方で、銀行系カードローンは総量規制の対象外です。
ただし、だからといって他社で年収の1/3程度の借入がある人が銀行の審査に必ず通るわけではありません。
銀行系カードローンのメリットは以下の2点です。
銀行カードローンの金利は約1.8%~15.0%と、消費者金融に比べて低いです。
特に、上限金利は14.5~15.0%で推移しており、18.0%程度の消費者金融よりも数%の差があります。
数%程度の金利差でも、借入金額が多い場合や借入期間が長いと支払う利息は増えるため、金利が低いことは魅力と言えるでしょう。
銀行カードローンは総量規制の対象外であるため、年収や他社借入の制限が法律で定められていません。
したがって、総量規制が原因で借入できなかった人は銀行に申し込むことで解決できる可能性があります。
ただし、銀行ではそれぞれ独自の審査基準を設定しています。
そのため、年収や他社借入額が融資条件に当てはまらないケースもあるでしょう。
銀行カードローンのデメリットは以下の2点です。
銀行カードローンは審査時間が最短翌営業日以降となっています。
そのため消費者金融と比べて審査や借入に時間がかかるでしょう。
例えば、即日でお金が必要な場合には銀行カードローンは向いていません。
急いで融資を受けたい人は消費者金融で申し込むことが望ましいです。
銀行は消費者金融に比べて審査の項目が多いです。
例えば、銀行では審査時に警視庁のデータベースへ照会を行うことが義務化されています。
また、銀行系の信用情報機関であるKSC(全国銀行個人信用センター)に照会を行うため他社で得られなかった信用情報を保有している可能性があるでしょう。
そのため、銀行独自で設定している審査項目が原因で借入できないというパターンも考えられます。
今回は、銀行カードローンと消費者金融との違いを解説しました。
金利をなるべく抑えたい方は銀行、早くお金を借りたい方は消費者金融が向いています。
それぞれの特徴を理解しながら、自分が使いやすいカードローンに申し込むと良いでしょう。
また、借入には審査があり、必ずカードローンを利用できるわけではありません。
そのため、急にお金が必要になる前に余裕を持って申し込みしておくことが望ましいでしょう。