お金に困ったとき、やってはいけないことの一つに「闇金からお金を借りること」が挙げられます。
闇金は、法律を守らずに貸金業をおこなう違法業者のことです。
しかし「闇金=危険」ということはなんとなく知っていても、具体的になぜ危険なのか理解している方は意外と少ないのではないでしょうか。
そこで今回は、闇金からお金を借りてはいけない理由をわかりやすく解説していきます。
貸金業を営む者は、主たる営業所等の所在地を管轄する財務局長又は都道府県知事の登録を受けなければならないこととなっています。借入れをする場合には、当該業者の登録の有無を確認し、登録の確認ができない業者からは、絶対に借入れしないで下さい。
ではなぜ闇金からお金を借りてはいけないのかというと、理由は次のとおりです。
▼闇金からお金を借りてはいけない理由
それぞれの理由について、詳細をチェックしていきましょう。
闇金からお金を借りると、高額な利息を請求され、返済ができなくなるところまで追い込まれる可能性があります。
金利の上限は、利息制限法・出資法によって年20%までと決められています。
そのため年20%を超える高い金利で利息を請求してくる業者は、基本的にすべて闇金として判断できるでしょう。
年20%を超える利息を請求されれば、いつまで経っても借金が減らず、返済に困るのは明らかです。
その結果、さらに借金を重ねることになるケースは少なくありません。
闇金は、恐喝のような返済督促をしてくるのが特徴です。
返済の督促は、本人の一般的な生活維持を妨げるような方法でおこなっていけないと法律で決められています。
しかし闇金は違法業者のため、返済に遅れることがあれば、時間や方法を選ばず強制的にお金を回収しようとしてきます。
▼闇金の督促手段でありがちな特徴
例えば上記のような恐ろしい方法で、闇金は督促行為をおこなってきます。
恐喝めいた督促を受ければ多くの方は精神的に疲弊し、日常生活に支障をきたす恐れがあるため、十分に注意が必要です。
闇金は違法業者が運営しているため、お金を借りれば、自分自身がトラブルや犯罪に巻き込まれる可能性もあります。
例えばお金を借りる条件として、名義貸しや運び屋、特殊詐欺などの闇バイトをさせられれば、自分自身も罪を犯すことになるため注意が必要です。
犯罪レベルまではいかなくとも、大なり小なりトラブルに巻き込まれることも予想されるため、闇金とはかかわってはいけません。
安易に闇金を利用すれば、被害は自分だけでなく家族や友人にまで及ぶ場合もあります。
闇金には多くの場合、反社会的勢力がかかわっています。
そのため闇金を利用し、利息や手数料などの費用を払えば、反社会的勢力に資金を提供していることになるのです。
反社会的勢力は知ってのとおり、さまざまな犯罪行為をおこない、一般人にも大きな被害を与えることがあります。
反社会的勢力排除のためにも、資金提供になるような行為は避けたいところです。
闇金からお金を借りてはいけませんが、実際のところ闇金かどうかはどのように見極めれば良いのか、困っている方は多いでしょう。
正規の貸金業者との見分け方については、次を参考にしてください。
着目したいポイント | 闇金の特徴 | 正規業者の特徴 |
---|---|---|
登録番号の有無 | 公的に届出をしていないため、登録番号なし |
公式サイトの下部などに登録番号が記載されている |
運営会社 | ・架空の会社名 |
正規の会社名が記載されている |
金利 | 年20%超の法外な金利 |
上限は年20% |
その他の貸付条件 | ・審査なし |
・審査は必ず実施 |
上記の表のように闇金の特徴を押さえておけば、闇金かどうか見分ける際には役立つでしょう。
闇金は「審査なし」「誰でも借りられる」などの甘い文句で顧客を集めているため、お金に困ったときは興味を惹かれやすいため要注意です。
また、金融庁では正規の貸金業者か調べられる検索サービスを提供しています。
▼金融庁の登録貸金業者情報検索入力ページ
https://clearing.fsa.go.jp/kashikin/index.php
【使い方】登録番号や所在地、業者名などで検索し、ヒットすれば正規業者だとわかる
闇金のなかには正規業者のように見せかけて貸金業を展開している場合もあります。
「本当に信頼できる業者…?」と少しでも不安に思ったら、検索をかけて調べるようにしましょう。
闇金からお金を借りると、さまざまなトラブルに巻き込まれて怖い思いをする可能性があります。
またその被害は、自分自身だけでなく家族や友人知人にまで及ぶ恐れもあります。
そのためお金に困ったとしても、闇金から借り入れすることは避けましょう。
闇金の危険性や見分け方を理解したうえで、お金を借りる必要があるときは、正規業者を利用するようにしてください。